ウガンダ生活

ウガンダ・ブイクウェの生活を実況中継中

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

マリリンと私4

⑤賢いマンソン バンドの人気絶頂期だった1999年、ある恐ろしい事件がアメリカで起きました。かの悪名高きコロンバイン高校銃乱射事件です。 コロンバイン高校の生徒、エリック・ハリス(Eric David Harris)とディラン・クレボルド(Dylan Bennet Klebold)…

マリリンと私3

③笑えるマンソン 最近になってやっと知られてきたマリリンの魅力の一面として、実はかなりユーモラスな人であることが言えるでしょう。 セールスの最盛期にはセンセーショナルなイメージが先行して生ける悪魔のような扱いすら受けていましたが、その後メディ…

マリリンと私2

②つくり込みマンソン マリリン・マンソンは、ただのバンドではありません。それは一つの概念であり、象徴であり、そして何よりも作り込まれた人為的なコンセプトなのです。私にとってこのバンドがもたらした最大の衝撃はそこにありました。 わかりやすいのは…

マリリンと私1

みなさん、マリリン・マンソンをご存知でしょうか? 89年に結成された、フロントマンことマリリン・マンソン率いるアメリカのロックバンドであり、90年代のインダストリアルロック、ショックロックシーンを代表する音楽作品の数々を生み出したバンドでもあり…

農家ホームステイ

前回の長文記事『「生きづらさ」との格闘と、読書』を書いたあと、思いの外いろいろな方からコメントやリアクションをいただきました。書いているときは「こんなくっそ長い記事読む人いるのか・・・?」と自分でも半信半疑だっただけに、とても嬉しかったで…

「生きづらさ」との格闘と、読書10

社会以前へ こんな風にして私の「生きづらさ」は時間をかけ、紆余曲折をへて、ときに思わぬことをきっかけにしながら、少しずつ軽減していきました。 もちろんいきなり全てが怖くなくなったわけではありません。依然として将来への不安はあるし、発作的な孤…

「生きづらさ」との格闘と、読書9

意味の向こう側 ここから、私の興味は哲学・社会学・心理学から、急激に科学の分野へ移行していきます。 自分の「生きづらさ」を分析・解体するために、私はこれまでずっと社会の中における人間の「あるべき姿」に目を向けてきました。けれど今やこの「べき…

「生きづらさ」との格闘と、読書8

「虹の解体」 おそらく生まれてからずっと一神教的な世界観のもと生きているひとにとって、神様のいない世界を思い描くのが困難であるのと同じように、私の無神論者としての立場もまた頑なに揺らぐことはありませんでした。それどころか上記著書を始めとした…

「生きづらさ」との格闘と、読書7

生きていてもしょうがない・・・ しかしこの急旋回は、私にはいささかの劇薬でした。 それもそのはず、それまで二十数年間を「他人に愛されること」だけをほぼ唯一の目的にして生きてきたのだから、そうすぱっと他に代わる人生の目的が見つかるはずもありま…

「生きづらさ」との格闘と、読書6

もしかして人間嫌い? フロムの「愛するということ」を読んで以来長らく、私はすごく博愛的な人間を目指していたし、自分にそうなるポテンシャルがあると思い込んでもいたのですが、ケイティの著作を読んで初めて私は「そもそも私は自分の存在価値を確かめる…

「生きづらさ」との格闘と、読書5

そもそも愛されることは必要かどうか 振り出しに戻って困り果てていた頃、中目黒のブックオフのワゴンセールで、私はこれまたモテク本と間違えて妙な本を購入します。これがケイティ・バイロンの「探すのをやめたとき愛は見つかるー人生を美しく変える四つの…

「生きづらさ」との格闘と、読書4

手段の目的化 「愛するということ」は平易な言葉で書かれた、非常に読み易い本です。しかしそこに書かれた理論の実践は全く簡単なものではないということを、その後今に至るまで私は痛感し続けることとなります。 はれてマネージャーになり、一年半ほど管理…

「生きづらさ」との格闘と、読書3

「愛されたい」が高じて この頃から私の最大の関心は、異性関係においていかに無限大の愛情をパートナーから取り付けるかということへ移っていきました。子供時代の親との関係が交換不可能なものならば、その分今から新しい誰かに愛されなければ割に合わない…

「生きづらさ」との格闘と、読書2

原因論の罠 最初に壁にぶち当たったのは大学に入った頃でした。それは「生きづらさの原因がわかったからといって、生きづらさそのものが取り除かれるわけではない」という、今にして思えば当たり前の気づきがきっかけでした。 要するに、「私が生きづらいの…

「生きづらさ」との格闘と、読書1

10代の頃から今日に至るまで、ずっと漠然と「生きづらいなあ」と思ってきました。 ここで私が言う「生きづらさ」とは、自分の中にある他人への劣等感、その裏返しのプライドの高さ、虚栄心、羨望感、孤独感、嫌われることへの恐れなどなど・・・総じて、他者…

学校イベントとKyendi Landing Site

配属先で知り合ったSusanの娘の学校のイベントに参加してきました。 出発前、長屋でお昼のためのお弁当を作るお母さんたち。中に入れるのはマトケ、ごはん、パスタ、そしてロイコと呼ばれるスパイスで味付けしたチキン。ウガンダではチキンが一番高級なお肉…

北部での研修

グルと呼ばれる北部で野菜栽培を通じた農民の収入向上プロジェクトがあり、そちらを見学してきました。 過去の内戦で国内避難民が発生した地域で、現在は平和を取り戻してインフラも再構築されているものの、住んでいる人々の多くが辛い思いをした場所でもあ…